映画 メッセージ ~ひとりの女性の未来の物語【映画レビュー】

映画

映画 メッセージを観てきました。本来の題名は ARRIVAL です。

原作は、テッド・チャンのSF小説 「あなたの人生の物語」です。

 

監督は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ

主人公 ルイーズを演じるのは、エイミー・アダムスです。私はエイミー・アダムスが出演する映画を初めて観ました。たくさんの映画に出演しているのでご存知のかたやファンの方は多いでしょうね。

 

本作品は2017年アカデミー賞 音響編集賞を受賞し、作品賞、監督賞、脚色賞など8部門にもノミネートされていた屈指のSF映画です。

 

一般的に興業を高めるためによく宇宙人もの映画というと、だいたいが「地球人 vs 宇宙人」という構図をとる映画が多いなか、久しぶりの歯ごたえのある「THE SF映画」となっています。

 

デートで・・・というより、ひとりでじっくりと観た方がいい映画だと思います。

 

映画 メッセージ あらすじ

言語学者 ルイーズが大学で講義を始めようとした瞬間、世界各地からビッグニュースが飛び込んでくる。それは世界12カ所に突如現れた高さ450mもある謎の飛行物体。その中にいる生命体とのコンタクトをとり、地球になぜやってきたのか真意を探るべく、アメリカ軍からの依頼によりルイーズは現地に向かう。

 

謎の生命体とコンタクトを取るものの、彼らが何を伝えたいのかがわからない・・・・。

 

何度もコンタクトを繰り返し、彼らが出す不思議な文字を解読しつつ、少しずつお互いの意識を近づけていくルイーズ。亡くしてしまった最愛の娘 ハンナとの思い出のシーンを間に交えながら進む物語は、遂に生命体の真意を理解する方向へ向かいつつあった。

 

だが、謎の飛行物体に戸惑う世界は混乱に陥り、各国が戦闘態勢に入ろうとしてしまう。彼女は生命体の真の意図を理解できるのか。それとも戦闘へ向かうのか・・・・

 

そして、生命体とのコンタクトによって、彼女は回避ができない未来を受けとめていく・・・・、そんな物語です。

 

映画 メッセージの感想(ネタバレを含みます)

映画全編に聞こえる「音」が結構恐ろしくて、何回か耳をふさぎたくなりました(^^;)

 

決してホラー物ではないんですけれど、主人公ルイーズが訪れる謎の飛行物体の中の様子と一緒に流れる「音(もう音楽って感じではありません)」が観ている身体に伝わってくる、ぞくぞくする・・・そんな感じを感じながら映画を観ていました。

 

・・・そういえば音響編集賞を受賞したんでしたね・・・

・・・んー(^^;)

・・・謎だ。

 

私は原作をまだ読んだことはないんですけれど、結構難しそうな感じがしています。

 

ストーリー的には、決してルイーズの明るい未来を映し出していくものではありません。でも娘を愛する彼女自身を彼女が受け入れていく物語でもありました。

 

過去も今も、そして未来もすでにわかっている世界。その世界と技術を生命体は地球人に渡そうとします。悲しい結末も、悲しい未来も受け入れていく。それがわかっていても今ある暖かさをかみしめていく。静かに悲しい物語です。それを受け入れることが愛なのか・・・・。どうなのでしょう・・・?

 

なんていうんでしょうね・・・。この”ある法則”に沿ってすべての現象が作られていると仮定したら。。たぶんですけれど、この物語は現在、研究者もしくはたぶんですけれど数学者であればすごく面白く感じるドラマかもしれません。

 

全く別の話ですが。今年になって「Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)」というオープンワールドのゲームで遊んでいました。このゲームは綿密なSFなのですけれども、とても愛と悲しみを受けながらプレイしていました。なんでしょうね・・・。欧米のSF物って何かもの悲しさをすごく大切にする傾向があるように思います。それでも生きていくんだって感じの。

 

でもですね。私は

 

今の私が変われば未来も変わる

 

そう信じています。そのほうが未来をあきらめることなく、新しく明るくしていけると思いますから(^^)

 

とはいうものの、これだけのまじめなSF映画はそうそうありません。お時間があればぜひ観てみてくださいね~!

 

【映画 メッセージ 予告編】

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