8月の千畳敷カール 【木曽駒ヶ岳登山記】

千畳敷カール登山

木曽駒ヶ岳(2,956m)は中央アルプスの最高峰でありながら気軽に初心者も登れる山です。

日本百名山の1つであることも知られており、千畳敷カールがあることでも知られています。

 

私はこの山が大好きで、何度も登りに来ています。

単独登山のときもあれば、複数人で登ったこともあり、いろいろな思い出がある山です。

 

今回、私は初めて妻と一緒に初めて登山をすることになりました。

 

そこで、手軽にかつ壮大な眺めがある場所に行こうと考え、

この木曽駒ヶ岳を妻と一緒に登ることを考えました。

妻に楽しんでもらいたい山行にするために

私は名古屋に住んでいるので、木曽駒ヶ岳の玄関口にあたる長野県駒ヶ根に車で向かうことにしました。

高速道路(中央道)を使う名古屋から駒ケ根に行くのに車で約2時間半くらいはかかります。

ですが今回はお盆の時期に行くため渋滞を避けつつ、いきなり早朝から出発して登山に挑むのではなくて、1日目に駒ヶ根に到着するぐらいのゆったりさで観光をしつつ向かい、駒ヶ根に前泊して、朝から登山を行う計画にしました。

私は少しでも初めて登山をする妻に楽しんでほしかったのです。

ですから、いつものように、ぱーっと登山口に車で行って、ばーっと山にのぼる・・・ということはせずに、たくさん話をしたり、初めてのお店にいってみたり楽しみながら登山に向かうことにしたのです。

おいしいお蕎麦を食べたり

信州そば

 

ひまわりを見に行ったり・・・

ひまわり

 

川で遊んだり・・・

大田切川

こういう何気ないところで夫婦で楽しんで過ごしました。

明日から初めて夫婦で挑む木曽駒登山です。

木曽駒ヶ岳登山コースについて

木曽駒ヶ岳登山地図
簡単に登山ルートをご紹介します。

上記地図は、駒ヶ岳ロープウェイのしらび平駅から木曽駒ヶ岳までの地図です。

木曽駒ヶ岳に登るのに1番簡単な方法は、

千畳敷カールまでロープウェイで登り、そのあと木曽駒ヶ岳を目指すルート

です。一般的には、以下のパターンで登っていきます。

 

1. 菅の台バスセンターへ行き車を駐車する。
2. バスで駒ヶ根ロープウェイしらび平駅へ向かう。
3. 駒ヶ根ロープウェイで千畳敷カールへ向かう。
4. 千畳敷カールから乗越浄土を通り木曽駒ヶ岳山頂へ向かう。

 

菅の台バスセンターでの駐車料金は800円です。


バスとロープウェイの運賃は、

大人(中学生以上):4,130円/人(バス往復1,640円、ロープウェイ往復2,490円)

小人(小学生):  約半額の2,060円

となっています。

 

時間的には、バスが約30分、ロープウェイが約7分30秒ほどかかります。

 

しかし、お盆などのシーズンはこのとおりには行きません。

待ち時間が発生するからです。

バス、ロープウェイの乗り継ぎ、駒ヶ根ロープウェイの千畳敷駅からが木曽駒ヶ岳登山のスタートです。

 

登山ルートとしては、

千畳敷駅ー八丁坂ー乗越浄土ー中岳ー木曽駒ヶ岳

となります。

 

コースタイムはには登りが約2時間、下りが約1時間40分となりますが、だいたい登山地図に掲載されているコースタイムは熟練の方が歩いた場合の時間ですので、ゆっくり目で歩く場合は1.5〜2倍くらい考えておいた方がベストです。

 

特に夏場などのシーズン時には登山客が多いので、至る所で並んだり、待ったりしますので、余裕のある登山計画がいいと思います。

 

特に気をつけなければいけないのは、帰りのロープウェイの時間です。

 

通常、夏は17時が最終時間なので、この時間に間に合うように、もっと言えば、かなり人が並びますので、1〜2時間早めに千畳敷駅にたどり着くように計画を立てましょう。

 

菅の台バスセンター駐車場へ向うと・・・

朝、6時半ごろにホテルを出発し、車で菅の台バスセンターに向かいました。

菅の台バスセンターの駐車場(350台収容)でもし混雑した場合には、

すぐ近くの駒ヶ池臨時駐車場(200台収容)があるのできっと大丈夫だろうと思って来てみました。

 

しかし、なんと7時にはすでに駐車場が満杯になっており、係員の方から「黒川平」へ行くよう指示され、仕方なく「黒川平」へ向かいました。ちょっぴり時間が遅かったみたいです。

 

やばい・・・以前は6時に来ても駐車場が空いていたので、油断しました。
いきなり登山計画が狂いました・・・(汗)

 

一応、この黒川平臨時駐車場(200台)がいっぱいになっていたら登山がアウトになっていました。

 

混雑時に菅の平バスセンターの駐車場の空きに間に合うようにするためには、

朝6時には来ておいたほうがよさそうです(私の過去の経験上)

黒川平からバスに乗ります

夏の黒川平
黒川平に来てみると、そこも人でいっぱいでした。

 

この停留所はロープウェイ駅であるしらび平までの途中の停留所であるため、菅の台バスセンターから来たバスに果たして乗れるのかな・・・と思っていたのですが、バス会社側が別手配していた始発のバスに乗ることができました。

黒川平バス亭

・・・しかし、バスに乗るまでに20分が経過していました。

ここからしらび平駅までさらに約30分かかります。

しらび平駅で70分待ちました

駒ヶ岳ロープウェイ乗車整理券

しらび駅についたら、早速バスから降りた瞬間にロープウェイの乗車整理券を受け取りました。

 

整理券案内のホワイトボードを見ると私たちの待ち時間は約50分・・・(T T)
ロープウェイで上がったら9時になるなぁ・・・

sekaana_2019092209

しかし、待ち時間はさらにのびて、ロープウェイに乗れたのはバス到着から約70分後でした。結果的に千畳敷駅に着いたのは9:23でした。

 

ホテルを6時半に出発してから約3時間かかりました。
・・・お盆に千畳敷に来るのはたいへんです。

 

ようやくロープウェイに乗ることができます。

乗ったらしらび平駅から千畳敷駅までは約7分でたどり着くので早いです。

しらび平駅

ロープウェイ千畳敷駅は、千畳敷ホテルにもなっており、実は最初ホテルを予約しようと思っていたのですが、この時期は予約がいっぱいで取れなかったのです。一度は泊まってみたいなー。

ようやく千畳敷カールから木曽駒ヶ岳登山開始!

千畳敷から見る雲
やっと千畳敷カールへやってきました。
標高は2,612mです。

 

この日は雲海が広がる美しい風景が待っていました。

 

天気もよく山々が美しく見えます。
宝剣岳も見えています。
この日の気温は20度でした。涼しい(^^)

宝剣岳

 

さあ、まず最初は駒ヶ岳神社に今日の登山が無事終わるよう祈ります。

駒ヶ岳神社

試練の八丁坂を超え乗越浄土へ

八丁坂分岐点
八丁坂分岐点までは、緩やかな道を歩いて行きます。

 

この標識が出てくれば八丁坂分岐点です。
ここからが登山の本番です。

 

八丁坂から見上げる風景

木曽駒ヶ岳登山はこの最初の八丁坂の登りが1番工程のなかできついところです。

ですから、ここを乗り越えれば、木曽駒ヶ岳の登山のヤマ場は終わります。

 

私はこの登る最中の風景が大好きで、休憩しては眼下の千畳敷ホテルを眺めるのが好きです。

気温も20度以下ですので、風が吹くと涼しくて気持ちいいです。

駒ケ根ホテル

 

奥さんと初めて登山ができることもあって本当にうれしかったです。

一生の思い出です。

 

1時間30分ほどかけてこの八丁坂を登りきりました。
乗越浄土です。

乗越浄土

しかし、ここにたどり着いてからパラパラと小雨が降ってきました。

 

曇る乗越浄土
千畳敷を出た時には快晴だった空もたった1時間半たてば雨になることもある・・・
それが山の天気です。

乗越浄土〜中岳〜木曽駒ヶ岳へ

宝剣山荘
ここからは一気に木曽駒ヶ岳頂上へ向かいます。

写真は宝剣山荘です。

 

乗越浄土にある宝剣山荘で休憩してから中岳(2,925m)へ向かいました。
登り始めて20分ほどでたどり着きました。

中岳

 

奥さんはこの標高を登山するのは初めてだったので、

酸素が薄いせいか、登るときに呼吸を整えてから動き、

きつくなったら止まって・・・を繰り返していました。

私はゆっくり彼女のペースに合わせて登って行きました。

 

中岳から見る駒ヶ岳頂上山荘

中岳を過ぎると一旦短い下りになります。
眼下に駒ヶ岳頂上山荘が見えます。

 

山荘に着くと、テント泊の方が何人かいました。
将来は私もテント泊してみたいなー

駒ヶ岳頂上山頂

そして、最後の登りを登ると、木曽駒ヶ岳の頂上にたどり着きます。

木曽駒ヶ岳最後の坂

木曽駒ヶ岳頂上に来ました

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この日は頂上は雲に覆われていて山々の風景はあまり見えませんでした。

雨も降ってきていたので(T T)

 

ですが、奥さんとの登山を行う夢を叶えることができて、私はとっても幸せでした。

 

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またこの山には来たいと思っています。
ここからの風景も絶景なのです。

景色がいいときの木曽駒ヶ岳登山の話はまたの機会に書こうと思います。

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