家庭倫理講演会「つながる」 ~ 倫理研究所 徳江 秀雄さんのお話

心のはなし

倫理というとご存知の方が多いのは倫理法人会のほうだと思いますが、家庭倫理の会はその家庭版です。

友だちから「毎朝5時から倫理の勉強にいっているのよ~」という話を以前から聞いていて、今回、その友だちのお誘いを受け、家庭倫理の会三重主催の講演会に行ってきました。家庭倫理の会のトップの方が来られるということで、どんな話をされるのかな?と興味を持って聞きに行ったのです。

・・・朝5時からはすごいなぁ(^^;)と思いつつ。

 

倫理研究所 徳江 秀雄さんのお話 ~つながらない現実があるから~

今回登壇された徳江 秀雄さんは、倫理研究所 生涯局局長をされていて全国で講演されているかただそうです。講演題名の「つながる」について、どうしてこの題名にしたのかという話からありました。

今、現在の日本の状況は

 

つながらない現実があるから

 

とのことでした。昔から「家庭、地域、学校の三位一体を進めている」という話をよく聞きますが、これが難しいのです。これは家庭が問題、原因が多々あるように思う、という話からスタートされました。この三位一体を聞くと、思いつくのは小学校や中学校などの学校がよく言葉にするフレーズだなぁと想像しながら聞いていました。

聞く人によって三位一体っていろいろありますよね。会社で働いていると

 

経営幹部、仕組み、現場

お客さま、会社、社員

・・・

まぁ、いろいろあると思います。

 

写真で見てわかるとおり、講演会に来られているのは女性の方が多く(もちろん男性も多く来られていたのですが写真の男女比率を見てもわかりますね)、「家庭」倫理の会のお話なので、今回は「家庭」が中心となります。会場のスタッフもほぼ女性の方々で、私の友だちも司会として話をしていました。

 

さて、話を元に戻しますね。

 

昔(徳江さんは60代の方なので、おそらくイメージは昭和30年くらいだと思います)は、ひきこもりはなく、そもそも家にも個室がなく、東京でも野原がいっぱいあり、学校が終わるとガキ大将がいたりする遊び場があったと(ふと思い出すのがドラえもんのジャイアン(^^;))。学校では学級などで横社会を学び、学校後はガキ大将や高学年生がいる縦社会を子供の頃から学ぶ・・・という時代だったのが、時を経て、

 

今は横社会だけになってしまった

・子供たちが集まる遊びも、物理的に一緒に友だちがいても、遊んでいるのは携帯ゲームばかりでコミュニケーションが小さくなっている

・子供のころから過剰に個人主義になっていて孤独になっているため、全体と関わり合うということが薄れてきている

ホテル家族(家族それぞれのペースで過ごし、家では寝るだけ)が増えつつある

 

これが、今の家庭で起こっている状況だという話でした。ここでは、子供がいる家庭を暗黙の前提として話をされているわけですが、これが一人暮らしの場合でも孤独に生きている人が多くなっていることが容易に想像できます。

 

・最近は「うつ」になっている方がいるがそれは自分の意識でかかわりを切っている

・過去を振り返り検証すると、悲しい思いでが楽しい思い出より多い場合は悲観的な考え方が多く、楽しい思い出が悲しい思い出より多い場合は悲しみを乗り越えている

 

という話もありました。

 

私はカウンセリングを行っていることもあるので、このあたりは詳細がわかるのですが、そもそも「うつ」の方は、自分の意識(厳密に言うと顕在意識)で自分をコントロールすることが難しい状況にあります。それでも

私は人と会って話をしていけない

私は醜い存在である

etc

というような「悲観的な考え」を「無意識(潜在意識)」に持っているので、そこをほどいてあげる必要があり、その人だけでは対処が難しいのです。言葉としては「自分の意識でかかわりを切っている」というのは間違い有りませんが、一般的には今回のような話のとらえにくいところの1つですね。

この「悲観的な考え」は過去を振り返ることによって判明してきます。それはほとんど「子供」のころに原因があり、それは家庭で起こっているのです。

 

これが徳江さんが話をしたかったことなのかなと思いながら聞いていました。

 

親子や夫婦は見えない通路でつながっている

子に対して強く「しつけ」をする方がいるご家庭で子どもがうつになってしまったり、ひきこもりになっていくことが多い・・・・。

そうではなく、

 

親子の絆を最初につくる

 

ことが大切だそうです。絆って何?それは

 

安心

 

が絆です。

 

「ママーだっこー」と子供は親に抱っこされ安心する

僕はここ(家庭)にいていんだ・・・

私は親に認められているんだ・・・

私は親に愛されているんだ・・・

 

子供をほめてください。それが絆になります、と。

これは「自己肯定感」を育むことが大切なのです。

 

次に夫婦の話です。

夫婦が上手くいくには

 

最初から異質の存在と思うこと

 

なのだそうです。

 

男性は結論がほしい。女性は結論はどうでもいい

(補足:もちろん女性のみなさんのなかでも結論がどうでもいいという話ばかりではないとは思いますがここではあえてわかりやすく言うためにおっしゃっているのかなと思います)

男性と女性は地球人と宇宙人ほど違う。価値観が違うと。自分にない価値観だと価値観が足りないと相手を責める・・・。男と女は違うのだと。それを冷静にとらえるとうまくいくとのことでした。

夫婦はワンペアなんだなと。両方あわせて1つなのだと。お互い違うところを補って1つになる。違うんだなと受容する(受容がいちばん年月がかかりますね・・・(^^;))

 

そこで夫婦(にかぎらずだと思います)がよくいくための方法を話をされました。

 

男性のみなさまへ

奥さまには

「きれいだね~」と嘘でもいいので毎日言い続けるといいそうです。

最初は奥さんから「熱でもあるの?」と疑われる。けど3週間くらい経つとそのうち「女性も錯覚して」、新婚時代に戻って夫好みの女性になる・・・そうです!(*^^*)

 

女性のみなさまへ

だんな様には

「あなたのおかげ、ありがとう」と嘘でもいいので毎日言い続けるといいそうです。

1ヶ月ほど経つと、「男性も錯覚して」、男もすっかりその気になり、その後、妻好みの男性になる・・・そうです!(*^^*)

 

ぜひみなさんも試してみてくださいね!

 

私も女性の友だちにいってみようっと!(笑)

 

まとめ

今回、私は初めて家庭倫理の会を知ることになりました。いろいろと話を聞いていると、心理やカウンセリングにも通じるところがあり、私も振り返りができてよかったと思っています。

家庭倫理の会ではふだん何をしているのかというと、友だちの話を聞いていると、ご自身のことや家庭で起こっていることを話をしている場だと聞いています。人って、自分のことを話せる場がある、それだけでも救いになると思うんですよね。人によっては、それがご家族であったり、親友であったり、カウンセラーであったりするわけです。自分のことを自己開示できる場があるということは、生きる力に必ずなっていきます。

 

家庭倫理の会は毎朝5時から各地で行われているそうです。

もし興味を持たれたら一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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