名古屋から日帰りで行ける日本百名山に「恵那山」があります。
岐阜県と長野県の県境にある雄大な山です。高さは2,191mあります。
恵那山は、天照大神の胞衣(えな)を山頂に納めたという伝説から、古くは胞衣山ともよばれ、山頂部の緩やかな稜線の美しさから「鍋づる」「舟覆山」という呼び名もあったのだそうです。
5年ほど登山をしてきて、意外や意外に名古屋から日帰りで行ける日本百名山の1つなのにまだ登ったことがなく、実は今回初めて登って来ました。今まではなんとなくワクワクしなかったというか、名古屋の人も恵那山が百名山であることを知る人はあまりいなく、まわりの人も登ったという人がたまたまいませんでした。
たぶん、みんな登山に慣れてきたら岐阜や長野にあるアルプスへ行こうとするからでしょうね。
そんなある日の今年(2017年)5月中旬、ふと思い立ち行くことにしました。
まずは下調べとして、恵那山の登山情報や過去に登ったことがある方の情報をインターネットなどで調べたり地図を入手したりしていたところ、恵那山の登山口がある林道がたまに冬期を除いた春から秋の間でも封鎖されることがあるということでした。
実際に行ってみたたらわかりますが、結構、道の端にある岩が崩れやすい道だったんですよね・・・。
ひとまずは管理管轄である阿智村に問い合わせを行い林道が大丈夫であることを確認をしたうえで登山計画をたてました。
恵那山を登山する場合、宮前コース、黒井沢コース、広河原コース、神坂峠コースの4コースがあります。私は今回は広河原コースを登山することにしました。
広河原コースは以下の地図のとおりです。
恵那山 意外と急登 中央アルプス最南端 ~広河原コース登山 日本百名山
早朝、家を出て中央道を通り、広河原コースの登山口からだいぶ離れたところに専用の駐車場があります。ここで登山届を出して出発です。
10台くらいの車がとめれそうです。たぶん、土日だとすぐに埋まってしまうでしょうね。
駐車場にはトイレもあります。水洗ですのできれいです。
まずは登山口まで林道を歩いて行きます。30分くらいかかります。
とことこ歩き、トンネルをくぐります。
すると下の写真のように広河原コースの登山口が見えてきますので、ここからが本格的な登山となります。
恵那山 広河原登山口から山頂まで
登山口からすぐに本谷川を渡ります。この川は、雨が降るとすぐに増水するようで、もし梅雨の時期やスコールに遭うと渡れなくなるかもしれない(という情報を見ました)とのことです。もちろん晴れていたら大丈夫です。
恵那山山頂までこの登山口から3時間30分が基本コースタイムとなっています。私はだいたい4時間くらいで登りました。
序盤から結構急登で岩がごろごろしています。なので登山で一番時間がかかるのは、この登山口から4合目くらいまでのところだと思います。
こういう木のはしごがたくさん出てきます。休み休み行きましょう。
コースの途中には写真のように立て札が立っていますので、登山道がわからないということはないと思います。いちおうこの立て札はだいたい300m(0.3km)ごとに立ててある・・・・ような表現になっているのですが、実際に登っていると「ほんとに300mかな?もっと距離あるんじゃないかな・・・」と思うことがしばしばでした。
5月は新緑がきれいな季節なんだよなーと感じさせてくれる緑たちでした。
急登が続きます。だんだん笹が出始めました。
あとでこの笹にえらい目に遭います。
立て札 4/10 のところまで来ました。ここまでが急登だったので、このあと少し楽になります。広い空間ですので、ここで休憩するのもいいかなと思います。
このあたり(4/10を過ぎたところ)から、景色が開けてきます。写真で見えているのは南アルプスの山々です。まだ雪をかぶっていますね。
そして・・・ここからさらに笹が多くなり・・・
・・・登山道が見えません・・・・
笹をかき分けながら進みます。ここは別の意味でストックがあったほうがいいところです。
たぶんですね・・・この5月までは笹も人の手が入らないのだと思います。他のかたの情報を見ると笹が切り取ってあるという話も出てきましたので、たぶん冬と春は管理に人が入らないのだろうと思いました。
5月ですので、雪が残っています。おそらく1800mくらいのところからだったと思います。歩く地面は雪解け水でべちゃべちゃにぬかるんでしました。これは晴れてても同じだと思いますね。
どんどん登っていくと、登山道は雪に覆われています。登っているときはいいんですが、下りのことを考えると、6本アイゼンはあったほうがいいです。ピッケルは必要ありません。ストックがあれば十分です。
そして、ついに山頂に来ました!長かったな~(^^;)
日本百名山 恵那山の頂上は・・・・ちょっぴり悲しい・・・
さ~て、山頂からの風景を楽しむかぁ・・・・と思いながら頂上をキョロキョロしていると、木々が多いことにすぐ気がつきます。森林限界はまだこない高さなので木々がめいいっぱい育っています。
ひとまず・・・恵那神社奥院へお参りしました。
展望台にのぼってみよう・・・・
・・・・
え~っと・・・
景色が・・・・
みえない・・・(涙)
ちょっとさみしいなー
とゆるゆると気合いが減っていく私がいました。
なかなか景観がよくない山ってそうないんだけどなぁ・・・・(T T)
帰りも同じコースを下山しました。すこし心にぽっかり穴があいたのでした。
・・・いやいや、鳥たちの鳴き声や新緑は綺麗だったぞ・・・・
そう心で唱えながら下ったとさ。
まとめ
恵那山登山、いかがでしたでしょうか?
景観については山頂では「見えません」ので期待しないでください。
でも、登山途中は開けるところがあるんです。
ほらみてみて、御岳山や乗鞍岳も見れるんですよ~
・・・以上、恵那山登山の巻でした。
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