いつかティファニーで朝食を by マキヒロチ【漫画書評】

僕はふだんマンガを選ぶときは、だいたい男性もののマンガを選ぶんですけれど、たまには女性マンガも面白いかもしれない、と思って手にとって見ました。

それにマンガも人気のあるものは何十巻と出ているものがあるので、それを読むのはたいへんです。ですので、もし読むとしたら１～１０巻くらいのものを選択しようかなーと思いながら探していました。

最初に手に取ってみたのは「いつかティファニーで朝食を」です。

主人公はアパレル会社に勤務している女性麻里子です。ちょっぴりかわいらしい女性の絵に惹かれて読んじゃいました。主人公は表紙のようにいつも「ティファニーで朝食を」のオードリーヘップバーンみたな服装では過ごさず、ごくふつうの普段着でマンガでは登場します。

１巻２巻は狙ってオードリーの服装を使って表紙を飾っていて、「和」なお店の中にいるオードリーの組み合わせは面白いです(^^)

１巻の最初から、主人公が彼氏との同棲を解除するところから話がスタートしてて、麻里子を含めた友だち４人の女性（BARの雇われ店長：典子、ヨガインストラクター：里沙、専業主婦：栞）の恋愛模様や夫婦模様を描いています。

最初に読んでて思ったのは

・・・まるでドラマを見ているみたいだ・・・

ということでした。女性のみなさんであれば、

あら、こんなの当たり前じゃないの～

っていうかもしれませんけど、少年誌や青年誌を読み慣れている男としては、こういった普段の光景や生活を書いているマンガってあまり思いつかないんです。

少年誌であれば、たとえば、ジョジョの奇妙な冒険とか、ワンピースとか、青年誌だったら進撃の巨人とか、冒険物であったらファンタジーであったり、なかなかみじかな雰囲気を出しているマンガってあまりないですから・・・。・・・と思っていたら、このマンガ、青年誌 月刊コミック＠バンチに掲載されているのを今書きながら知りました。てっきり女性誌のほうのマンガだと思い込んでた・・・。

・・・青年誌も変わってきたなー(^^;)

女性４人の生活や付き合いから生まれてくるストーリーのなかに、「朝食」が出てきます。朝からやっているおしゃれなカフェや食堂が出てきておいそうにパンやキッシュ、玄米おにぎりセットなど女子が好きそうな食べ物をみんなでほおばるシーンが出てきます。こういうマンガ、斬新だなぁ。

そして、マンガの最後のところには、実際にマンガで登場したお店のガイドが載せてあって、東京のかたであれば「行ってみたいなー」って思うでしょうね。

僕は名古屋なので行けません。残念・・・(T T)

名古屋の喫茶店の朝はモーニングに決まっているのだ。なのでおしゃれな朝カフェはあこがれです(^^;)

今僕は２巻を読んでいるところ（この記事を最初に書いている時点）でして、ちょっぴり、うるっときたのは１１話「実家と、みかんと」という話で、主人公の実家で昔から飼っている犬「みかん」との出会いと別れのお話です。ぜひ読んでほしいなーと思います。

あと、マンガとは別なのですが、このマンガを描いているマキヒロチさんと劇作家の松居大悟さんとの対談が面白かったのでリンクを張っておきますね。男嫌いなマキさんの恋愛遍歴が読めます。こういう方がこのマンガを描いているんだなーって思いながら、今後もこのマンガを読み進めていこうと思います。（特に下の記事でマキさんが言っていた第４巻２１話「小説と友達と」というのがたぶんマキさん自身の失恋の話なんだと思います。）